それは客にとっては、あまり関係のない話
ツイッターの投稿で『 ありがた迷惑な客 』という投稿が、割と物議をかもしているみたいで。
以前、接客業をやっていた人間から言わせてもらうと、“ ぜいたく ”な悩みと言いますか… 個人的には“ 傲慢 ”あるいは“ 怠慢 ”ではないかと感じました。
なぜなら、それも含めて仕事ですからね。
客がそうしたいと思ったなら、それが正解であって、店員がいちいち難癖つける理由はないということです。
旅館の件では「布団は結局広げる事になるから、畳まれると面倒」、飲食店では「油汚れが広がるから重ねないでほしい」なんて言い草は、店側の“ 余計な仕事したくないんで ”という、ただの 身勝手な言い分 でしかない。
むしろ、そんな事で文句をぶちまけるようならば、ハッキリ言ってその仕事は向いてないのだろうとさえ思ってしまう。
それはもちろん大前提として、『本当に迷惑な事態』は含まれない上での話。
『本当に迷惑な事態』というのは、物理的に迷惑をかけられるような事であり、金銭関係が生じたり、悪意を持って わざと 嫌がらせをされるような行為のこと。
しかし、今回の話は果たしてどうでしょう。
例えば分かりやすいので言えば… 上記でも少し書きましたが、食べた後の お皿を重ねる 行為。
これは、忙しい時間帯や人員が少ない時だと、空いているお皿を下げられないのは仕方ないことだし、それを強要を出来ない事ぐらいは客でもわかる。(読めない人間もいるけど)
しかしながら、ある程度落ち着いても お皿を持って行こうという素振すら見受けられない お店も結構多いんですよね。
実はこれには…
・“客が帰った後に片付けよう” という思惑
・“片付けていないテーブルには座るなよ” という無言のメッセージ
・“食べたなら早いこと帰ってくれよ” “皿が目の前にあるのが不快なら早く帰って” みたいな無言のアピール
そういう意味で わざと そうしているケースも存在します。
でも、あくまでもお店であるからして、お客様目線で考えるのが基本。
その基本と照らし合わせた場合、空いているお皿がテーブルに残った状態のままでいいと本当に思っているのか?ということ。
「重ねないで欲しい」と安易にネットで発言する前に、重ねさせない為の努力は本当にしてみたのか?と小一時間問うてみたい。
すぐ実行出来そうな所から言えば、『張り紙をする』あるいは『最初にテーブルに着いた時に “ご協力お願いします” 』と一言添えておくとか。
何のアクションも起こしてない状態で、ただただ不満だけこぼしているのだとしたら、冒頭でも書いたとおり “傲慢であり怠慢” と言わざるを得ないです。
ここまで語気を強めにするのは、私自身も飲食の仕事に携わっていた事があるからでして。
確かに当時は “持ちにくくなるー” とか “油汚れが広がるー” とは多少思っていたこともなくはないです。
が、客自身が水をひっくり返したのにそのまま知らんふりしたり、ゴミやタバコの吸殻や灰を散乱させて帰っていくような 本当に迷惑な客 よりも、よっぽど良いお客さんだと感じていたから。
たとえ 迷惑な客 でもそこは「ありがとうございます」と言って、気持ちよく帰って貰う方が、接客の観点から見ても好ましいのではかなと考えています。(これは賛否がハッキリ分かれますね)
このような対応の仕方は 「必ずしも正解だ」 とは言いません。
ただ、わざと迷惑をかけようという意図を持っていないのが解った時点で、それ以上何も言うことはないな、と思う訳です。
「布団を畳まないで」に関してもそう。
客が店員の為にしている行為と思っているのなら、それはもしかしたら 勘違い なのかもしれない。
そりゃ “店員さんの為に” と思ってやっている人もいるだろうけど、一般的には「ありがとうございました」という意味合いが強い。
そんな気持ちを無下にするような今回の発言は、少しの憤りさえ覚えています。
確かに普段から 感じている事 や 思ってる事 を世間一般に確認してみたいという気持ちも分からなくもないのですが…
自分自身で出来ることはやってみたのか、振る舞いはどうだったか、見落としている点は無かっただろうかを今一度考えてみて欲しいと願います。
